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タコの腕は絡まらない!そのワケとは・・・ [動物]

タコは8本の腕を自由自在に操ることができ、吸盤が付いていて大概のものはくっつくことができます。
あんなにくねくねしていて、いろんなものに吸い付くのに腕がくっついたり絡むことはないのだといいます!!

これは、タコの皮膚に自己認識機構が存在し、吸盤が自分自身にくっつかないようになっているためだといいます。


ニューヨーク市立大学ブルックリン校生物模倣・認知ロボット工学(BioMimetics and Cognitive Robotics)研究室のディレクター、「フランク・W・グラッソ」(Frank W. Grasso)氏によると、、
タコの吸盤が何かの表面に触れると「局所的な反射作用が引き金となって吸着する」そうです。

吸着機能は反射によるもの、つまり意識とは関係なしに吸い付くということです。


タコが自然界のなかで腕を失うことは珍しいことではなく、切断されてからも約1時間は活動を続け、動いたりものを掴んだりできます。


グラッソ氏は共同研究者とともに、切断されたタコの腕の反応を実験室で調べました。
その結果、皮膚で覆われた自分自身の腕や他のタコの腕には吸盤が付かないことがわかったそうです。

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皮膚を除去した腕には、切断された腕の吸盤は吸着してくっつきました。
さらに、シャーレ(ガラス製の底の浅いふた付き容器、ペトリ皿とも言われる)の半分をタコの皮膚で覆う実験も行われ、切断された腕の吸盤はシャーレがむき出しになっているところに吸い付き、皮膚で覆われている部分には吸い付きませんでした。


切断された腕を無傷なタコに与えた場合、タコはその腕を餌のように扱うことも(マダコは共食いをします)、全く腕に触れないことも、片端を口に入れて持ち運ぶこともあったそうです。

つまり、吸盤がタコの皮膚にくっつかないようにするなんらかの自己認識機構があるのではないかと、グラッソ氏は述べています。

タコが見せたいくつかの行動から、脳がこの機構を無効にできることも示唆されます。
しかし、今のところどんな機構が働いているのかは分かっていません。



こういった研究によってより優れたロボットを製作しようとしています。

「従来の科学者達は、A地点からB地点までロボットを動かすのに必要な経産を全て行うよう機械の『脳』をプログラムすることでロボットを動かしてきた。このためロボットの動きはとても遅く、非実用的だった。」
とグラッソ氏は語っています。

さらに
「タコの興味深いところは、腕をほぼ無限通りに動かすことができ、計算によって動きを制御しようという考えでは、これは悪夢のような話だ。だから単純化する原理を探している」と語っています。


今、研究社達は単純化して現実的な動きを生み出すために、動物の動きを模倣したロボットを作るろうと試みています。動物の動きの基本原理を理解することができれば、ロボットに与える指示を単純化することができるというのです。



この研究が進化していけば、速い動きと対応ができ、より生物に近いロボットができるということですね!
技術の発展が楽しみです!!


「タコの腕の自己認識能力は、そんな単純化を可能にする原理の一つで、これをロボットに適用することは可能だが、それは、タコの場合のような化学的システムではなく、機械的システムになるだろう。」
と、イタリアのピサにあるスクオラ・スペリオーレ・サンタナ(Scuola Superiore Sant’Anna)の生物ロボット学教授セシリア・ラスキ(Cecilia Laschi)氏は述べています。



ラスキ氏によると、今回のような研究結果はソフトロボティクスという分野に大きく貢献するものだといいます。


〈ソフトロボティクスについて〉
これまでのロボットは、ボディが硬いために環境の変化に適応しにくく、人に危害を及ぼす危険もありました。
こうした難点をなくすべく、柔らかい素材を使った「ソフトロボット」の研究が世界中で行われています。
多くの日本人研究者が活躍するスイスの大学でも、未来のロボットが研究開発されています。





今回の研究結果は「Current Biology」誌で5月15日に公表されています。



科学の力って凄い!!!!!!!!

近未来が楽しみです!


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